4,000名を超える従業員データの一元管理でDX推進の基盤づくりに貢献

星光ビル管理株式会社様

  • 人事給与関連サービス
  • サービス業
  • 業務効率化
左から
星光ビル管理株式会社
 取締役常務執行役員 総務本部長 兼 人事部長 峯川 章 様
 人事部 課長 安田 正人 様
 情報システム部 課長 庄司 亘志 様 
 財務・経理部 次長 児玉 光主 様 
 情報システム部 部長 黒木 穂 様

三菱総研DCS株式会社
 事業推進部門 西日本支社 開発第2グループ 松尾 純一
 事業推進部門 西日本支社 営業グループ 根岸 勇人

取材日:2022年7月28日
※所属、役職等の情報は取材当時の情報となります。

<導入事例>星光ビル管理株式会社様 4,000名を超える従業員データの一元管理でDX推進の基盤づくりに貢献

概要

4,000名を超える従業員データの一元管理でDX推進の基盤づくりに貢献

POINT01

ビル管理業界特有の多様職制・給与・人材情報の管理に対応

POINT02

人事給与システムを刷新し、システム連携による一元化を実現

POINT03

個別運用していた人事・給与システムを連携し、業務効率が向上

4,000名を超える従業員の管理に課題を抱えていた

安田様:
当社は1963年にビル管理業に本格進出し、2023年5月29日にビル総合管理業進出60周年を迎えます。オフィスビル、病院・商業施設・生産拠点や宿泊施設を対象に、商業ビル管理の総合企業として地域のインフラである施設の健全化に努めてまいりました。一般的にビル管理というと、警備や設備点検などの業務を思い浮かべる方が多いのではないかと思います。しかし当社では清掃業務、オフィスのレイアウト変更、セキュリティー提案、設備の維持管理などビルに関するさまざまな業務を手掛けています。

また、環境負荷を最小限にするよう定めた国際基準ISO14001の認証を取得し、環境問題への認識を深める取り組みとサービスの提供を行っています。LED化や緑化、自然エネルギーなどの活用による省エネルギー化の提案などにも注力し、街づくりを通じたカーボンニュートラル実現に向け、ビル管理会社ならではの視点で持続可能な社会づくりのお手伝いができると考えています。

人材活用の面では全従業員4,086人(2022年4月現在)のうち約45%を占める女性やシニアの方も含め、多様な従業員が当社の営業エリアである西日本一円で活躍中です。4,000名を超える従業員が所属する当社では、それぞれの職種ごとに給与や手当が異なることはもちろん、個々の事情等を配慮して業務を円滑に行う必要があり、これまでの人事給与システムでは限界を迎えていました。

人事部 課長 安田 正人 様
人事部 課長 安田 正人 様

従業員の人事・給与情報を一元管理できるシステムへの切り替えを決断

情報システム部 課長 庄司 亘志 様
情報システム部 課長 庄司 亘志 様

庄司様:
旧システムは、いわゆるレガシーシステムと呼ばれる自社に最適化した当社独自のシステムでした。開発を外部に委託していましたが、システム保守担当の業務が属人化していたことも相まって、「スピーディーな対応ができない」、「何かあった際の業務継続性が担保できない」など、課題も多くありました。

働き方に関する法改正を始め、多様な人材が働きやすい社内環境の整備など、新しい体制への移行が難しい状態でした。こうした状況を打破し、当社で働くメリットを明確化するためにも職制ごとに評価軸や業務内容、配属先などが異なる従業員のデータを一元管理できる人事給与システムの見直しを検討し始めました。

さらに、多くの職制と管理するビル毎に多様なニーズがある背景から、顧客満足度向上を見据えた人事制度の改定も早急に必要だと認識していました。

想定外の事象にもフレキシブルに対応し、システム導入と稼働を優先

黒木様:
多様なスキルを持つ人材の定着率向上、従業員の業務効率化といった経営課題や人事業務の効率化を想定したシステムへの刷新、そして従業員にとってより良い制度の構築と、重要課題への対応を並行して行うという大規模なプロジェクトを2019年に開始しました。そこで出会ったのが、PROSRV on Cloudです。

新人事制度と並行したシステム導入をどう行うか、サポート面も含めてBPOサービス事業者各社からの提案を比較検討していくなかで、三菱総研DCSとは専門用語が飛び交う打ち合わせの場でも、当社が抱える課題の解決を同じ目線で見据えた話し合いができました。当社にとっての最善を考えた提案をいただけたことも印象的で、依頼内容をただ形にするのではなく、実現したい内容に対し『それではこういうやり方もあります』とも言ってくれ、利用者のことをよく考えてくれているなと感じました。

コミュニケーションにおいても、当社のプロジェクト主要メンバーと同年代のチームを意識的に編成してくれたこともあり、非常にやりやすかったです。なんでも気軽に相談や依頼ができて、良い意味で気の置けない関係を築けたように思います。

情報システム部 部長 黒木 穂 様
情報システム部 部長 黒木 穂 様

開発は長期間にわたりましたが、三菱総研DCSの対応はたいへん信頼できるものでした。もともとは非常に短期間の計画でしたが、プロジェクトも順調に進んでいると思っていた矢先に、新型コロナウイルス感染症の影響で計画が三度延期になるという、想定外のトラブルに見舞われました。
人事制度改正が延期になり、感染拡大のため今後の見通しも立てられず困っていた時、三菱総研DCSからシステム切り替えの懸念を解消する案として、空いた期間で旧制度をPROSRV on Cloudに反映し、段階的に移行してはどうかという提案を受けました。
私たちは人事制度の変更とPROSRV on Cloudの導入はセットという固定観念が強かったのですが、この提案を受け入れ、PROSRV on Cloud導入を先行することを決定しました。旧制度でPROSRV on Cloudを運用しておけば、導入前の給与計算ロジックを用いて並行テストを行うことができ、新制度をシステムに組み込むタイミングでどんな影響があるのか、システム移行時に起こりうるトラブルを事前にキャッチアップできたことは結果的に良かったと思います。
移行段階においても、三菱総研DCSでプロジェクトの進捗管理や必要なことを細かくドキュメント化し、都度確認を入れてくれたのでスケジュールに沿って円滑に移行を進められました。

業務の属人化を解消し、経理部と人事部のスムーズな連携を実現

財務・経理部 次長 児玉 光主 様
財務・経理部 次長 児玉 光主 様

児玉様:
PROSRV on Cloudの導入により、人事データと給与データを一元管理できるようになりました。導入前は給与システムを管理していたのは経理部門のみでした。従業員の身上情報の一部を紙で管理していた人事データとの整合性が取れず、経理と人事が出力した紙のデータを突き合わせたり、担当者のデスクまで行って口頭で確認し合ったりといった非常にアナログなキャッチボールをしていたのです。給与処理作業においても、これまでは人事と経理それぞれの作業情報が連動していなかったため、二重の入力作業が発生していました。しかしPROSRV on Cloudを導入してからは、どちらかが作業をすれば自動でデータが反映されるようになったのです。データ作業進捗が一目でわかるようになったことで手間が大きく削減できました。

黒木様:
旧システムの場合、独自開発・自社向けにカスタマイズしたシステムを使っていたため、仕様の把握や操作方法の一部を特定の個人しか把握していないという状況が発生していました。PROSRV on Cloudを導入したことで人事部と財務・経理部の双方に必要な権限を付与し 、相互で補い合える環境を構築できました。

システム化によって自動算出が増えることになるため、何かしら修正があった場合、簡単にデータ修正ができなくなるのではという懸念があったことも事実です。しかし、いざという時には手動での修正ができるとわかりました。PROSRV on Cloudは導入先のさまざまなニーズに対応できる、非常にフレキシブルなサービスだなと感嘆しました。

DX推進を通じて業務の効率化と平準化を実現するため三菱総研DCSのサポートに期待

峯川様:
当社は創業以来、常に高い品質で顧客の期待に応えてきました。今後は従業員一人ひとりの役割を明確化し、その分野で必要な能力を最大限発揮することでより高品質なサービスを提供していきたいと考えています。
そのためにはどういった人材を採用すべきか、従業員の成長を見据えたスキルセットをどう定義するかが喫緊の課題と捉えています。そこに欠かせないのは、やはりデータ活用です。今回の人事給与システムの切り替えをきっかけに、DX推進の重要性を改めて再認識しました。どの資格をいつまでにとって、どういう経験を積めば昇進ができるのか、従業員一人ひとりに最適なキャリアプランを提案する制度の構築が実現すれば、離職率の低下やモチベーションの向上にも寄与できるはずで、そのためには従業員に関する「データ」の蓄積と整理が必要です。PROSRV on Cloudを導入したおかげで、取り組むべき人材データベースの基盤づくりに一歩前進できたと考えております。

安田様:
これからはテレワークが当たり前となり、従業員がオフィスに出社せずともシームレスに情報共有ができるシステムも求められるでしょう。DXを通じた働き方改革に取り組み、業務効率化と平準化を実現するために、三菱総研DCSにはクラウド活用などを含め、さまざまな提案をいただきたいと思います。

黒木様:
すでに年末調整、地方税年度更新業務など、スポット業務においてBPOサービスを活用しており、業務負荷の削減につながっています。今後はBPO範囲の拡大も視野に入れたいと考えており、PROSRV on Cloud導入を足がかりに、当社のDX推進は加速するものと捉えています。
人事給与業務以外でも三菱総研DCSの支援に期待しており、システムベンダーとしても三菱総研DCSとのお付き合いも検討していきたいです。

取締役常務執行役員 総務本部長 兼 人事部長 峯川 章 様
取締役常務執行役員 総務本部長 兼 人事部長 峯川 章 様

企業プロフィール

星光ビル管理株式会社様

星光ビル管理株式会社は、1963年にビル管理業に本格的に進出してから、2013年にビル総合管理進出50年を迎えたビル管理サービスをトータルで手掛ける企業。設備管理、施設警備、設備機器保守点検、清掃をはじめ、プロパティ・マネジメント、各種建物・設備の改修・修繕工事、オフィス・テナントサービスに至るまで、多様化する顧客のニーズにワンストップでサービスを提供。これからも顧客に、「安全」「安心」「快適」を持続的に提供できる企業を目指している。

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