西峯様：
2021年に創業100年を迎えた当社では、創業以来、良質な海苔およびさまざまな海苔製品の開発・販売を通じて、常に海苔の美味しさと価値を提案し続けてきました。家庭用の海苔商品においてはトップクラスのシェアを持っており、例えば当社製品の味付海苔は、一度は口にしたことがあるのではないでしょうか。

近年では、2015年にブームになった「おにぎらず」の専用海苔を販売し、専用海苔単品で5億円を売り上げるという業界内でも話題となったヒット商品を生み出しました。2018年には、“海苔が美味しい海苔屋の中食のお店”をコンセプトに海苔の新しい価値を提案するため、おにぎらず専門店「笑屋 NICO-YA」を本社1階に オープンしました。市場シェアの約8割 を占める当社のおにぎらず専用海苔をさらに多くの人に知ってもらい、購買層を拡大したいという狙いがあります。

また、市場マーケットは国内にとどまらず、海外市場にも目を向けています。お寿司に使う海苔に限らず、いろいろな食べ方を提案する余地が東南アジアを始めとした海外マーケットにはあると考え、販路拡大のチャンスだと思っているからです。また、SDGsへの関心も高まる昨今、環境への配慮を意識したチャレンジングな商品開発にも力を入れています。商品として販売ができない海苔を有効活用した、海産資源の持続可能な活用にもつながる化粧品ブランド「EMILUS（エミラス）」を立ち上げました。商品第一弾として「ツヤ肌メイクフィックスミスト」（フェイスミスト）を2022年10月下旬に発売する予定です。

当社は若い世代の海苔離れを食い止めるべく、既成概念にとらわれない商品開発に挑んでおります。化粧品ブランドを筆頭に、海苔の新しい魅力とカタチを提案し続けます。

北村様：
人事部門の業務効率化を推進するため、当社ではPROSRV on Cloudの前身サービスの頃から約30年超にわたって継続的に活用しています。国内に12拠点を有する当社は、職種、雇用形態以外にも、地域毎に異なる手当が存在するなど給与計算ロジックが複雑でした。ちょっとした手当の変更があれば、手当計算とそれに付随する各業務に対応する担当者の負担は計り知れません。こうした給与計算を手作業で行っていては、残業時間も増加し、慢性的なマンパワー不足に陥るでしょう。PROSRV on Cloudを活用することで、300名を超える従業員の給与計算をひとつのシステムで自動計算、管理できる点は非常に助かっています。

例えば、商品PRの一環として、テレビショッピング番組に出演した社員がおり、夜通し対応してもらったことがありました。こうした夜間の業務対応などは割増の夜間手当を支給しますが、年に一度あるかないかのイレギュラーなケースだけに給与計算は複雑です。しかし、給与規程上は深夜残業に関する規定があり 、もしもに備えて対応しておいたことにより、混乱もなくスムーズに処理を行うことができました。クラウドシステムでありながら、個別の要望を反映いただくことが可能で、多様な働き方に伴う複雑な制度にも柔軟に対応できるところがPROSRV on Cloudの大きなメリットだと感じています。結果として長期間継続的に活用しています。

西峯様：
PROSRV on Cloudを利用するメリットのひとつに、経営に関わるコア業務に集中できる時間が生まれたことが挙げられます。

新たな人材の確保は企業成長に不可欠であることから、給与制度の見直しや人事改革は非常に重要です。PROSRV on Cloudを導入していなかったら、毎月の給与計算だけでなく確定申告のピーク時などは従業員の超過勤務が続き、人事改革まで手が回らなかったはずです。しかし、このサービスを活用することで、人事給与業務を安定化・効率化でき、改革等への経営課題に対して向き合う時間が圧倒的に増えました。

当社では、すべての従業員を対象に制度や仕組みの改善点を自由に意見できる取り組みを行っています。過去には、営業先に向かう際の新人社員の運転がとても心配だと感じた先輩社員から、新人向けの運転講習を実施してほしいという意見があり、新制度として実現しました。結果として、従業員に安心・安全を提供できただけでなく、全従業員が働きやすい職場づくりに意識を向けるいい事例となりました。 時代に即した制度の改善や必要な施策やアイデアはどんどん取り入れていくのが当社の特徴と言えるでしょう。

北村様：
実は私自身、2年ほど前に給与業務とは全く異なる業務から異動となりました。異動時の引き継ぎが慌ただしく、人事・給与業務の細かい部分まで正確に把握するには時間がどうしても足りず、作業手順において困る場面が非常に多いことがありました。そんな時、三菱総研ＤＣＳのカスタマーサポートの電話窓口にとても助けられました。当社の人事制度をサポート窓口担当の方がしっかりと把握してくれているので、稀にしか発生しないイレギュラー業務や季節性業務の手順についても丁寧に説明してもらえて大変ありがたいです。昨今、チャットやメールでのサポートのみしか実施してくれない企業も多いなか、電話口で一緒に操作しながら理解できるまでアドバイスしていただけるので、業務を止めずに円滑に進めることができています。

西峯様：
年末調整業務といった季節性業務の対応は三菱総研ＤＣＳ本社だけでは完結できないケースもあり、業務の一部を第三者に委託する場合もあるとのことでした。しかし、そういったケースでは事前にどういったところに委託するか書面で通達してくれるので、セキュアな面においても非常に信頼できますね。

北村様：
三菱総研ＤＣＳとのやり取りを通じて、これまで慣例的に行ってきたさまざまな業務で見直しをすべきという視点に気づくことができました。企業としてDX化の重要性を改めて感じており、今は業務改善の一環として、ペーパーレス化の推進を社内で検討中です。新規手当の創設など、従業員にとってより働きやすい環境を提供するための制度づくりにも目を向けていきたいです。

西峯様：
創業から100年を超える老舗企業ゆえ、これまで困難な経営課題やピンチに見舞われてきましたが、そのたびに乗り越えてきました。令和の時代も当社の強みを活かし、まい進したいと考えます。当社には会社を想う従業員が大勢おり、経営課題の改善や制度の見直しにも前向きです。ともに働く従業員の満足度を高める職場づくりを実現するため、PROSRV on Cloudの活用やアウトソーシングなどで継続的な業務の効率化をお任せしたいです。