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2019.10.29

CASE STUDY

コミュニケーションロボットによる教育支援~実証実験開始(2019年度)~

教育現場でのコミュニケーションロボット活用に向けた実証実験の取り組みについてご紹介いたします。

当社は、社会的課題の解決に貢献することをめざし、コミュニケーションロボットのソフトウェア開発や普及に向けた取り組みを行っています。(前回の取り組み紹介ページはこちら

取り組みの一環として、児童への新たな教育機会の創出と教員の働き方改革の両面に貢献できるサービスの開発をめざし、2019年9月から長崎県五島市の公立小学校にて、コミュニケーションロボットによる学習支援の実証実験を開始しました。

本稿では、その実証実験の概要を紹介します。

※本稿の最後にアンケートがございます。お気軽にご回答いただけますと幸いです。

実証実験の概要

本実証実験は、当社のクラウド型対話AIエンジン「Hitomean(ヒトミン)」*1とソフトバンクロボティクスの小型二足歩行ロボット「NAO(ナオ)」を連携させて、英語科のSmall Talk*2や算数科の基礎問題クイズを提供します。*3

児童や教員がスムーズにロボットを受け入れられるよう、実証実験は段階的に使用範囲を拡大しながら進める予定です。

期間 2019年9月24日~2020年1月31日
対象 長崎県五島市立奥浦小学校 全校生徒43人
予定している内容
  • 英語教育で設定されているSmall Talkの実施
  • クイズ形式での算数基礎問題の出題、正誤判定
  • クイズの正誤結果の個人別集計・見える化

ロボットの学習支援とは

本実証実験内で予定している支援内容を紹介します。

Small Talk

多言語に対応しているNAOが、英語の授業で10~15分ほどのSmall Talkを行います。NAOは、教員がタブレットのボタンをタップして操作することができます。

利用イメージ

  1. キーセンテンスを含めた複数文からなる英文をNAOが話します。
    日常的で身近なテーマを取り上げます。
  2. 必要に応じて、文の読み上げを繰り返します。
    また、難易度によっては、キーセンテンスだけを取り出した短文の読み上げを行います。
  3. NAOが話した内容について、問題を出題します。
  4. 児童が思い思いの回答を発言します。
  5. NAOが正解を発表します。

算数クイズの出題

休み時間(登校時間、業間、昼休み、放課後)などに、児童とNAOが、算数の基礎問題をクイズ形式で学習します。1対1の対話形式とすることにより、個人識別機能で、NAOが誰とどういう会話をしたかを記録に残します。

利用イメージ

  1. NAOへの声かけでアプリケーションがスタートします。
  2. 児童は、NAOと目を合わせて、個人識別を行います。
  3. NAOが児童へ励ましの声かけを行います。
  4. 学年に合わせて、4領域計140問の問題をランダムに出題します。
  5. 1問終わるごとに、次の出題か終了かを選択します。

正誤結果の集計・見える化

タブレットやPCのブラウザを使って、算数クイズの正誤結果を教員が参照することができます。

利用イメージ

  1. 月ごとに児童の挑戦した算数クイズの問題数、正答数を確認できます。
  2. 正解数は、4領域ごとに内訳を確認することができます。
  3. 誤答については、児童の発言内容を一覧化し、どう間違えたのか確認することができます。
  4. 表は個人に絞り込めますので、Web画面を印刷して児童にフィードバックすることも可能です。
  5. 全体を眺めてクラスごとの傾向も確認できます。

ねらいと期待効果

コミュニケーションロボットは、親しみやすい外見に加えて、音声認識や画像認識機能を駆使してさまざまな人間的な動作を行い、児童の知的好奇心や挑戦心を刺激する新しいコミュニケーションUX*4を提供します。対話をきっかけとして児童のより前向きな気持ちを引き出すことで、学習への参加や継続を促すとともに、教員・学校の負担軽減をめざします。

児童への期待効果

  • コミュニケーションロボットとのふれあいをきっかけとした、知的好奇心の育成、学習意欲の引き出し
  • 英語での語りかけによるネイティブな英語との接点の増加
  • クイズ形式での繰り返し学習による学習内容の定着

教員/学校への期待効果

  • 英語科授業の一部代替による教員の負担軽減
  • 個人の正答率やその推移の見える化による個別指導支援
  • 標準化された教材の使用による、学習内容の品質安定化

アンケートへのご協力のお願い

本取り組みに関するご感想、教育現場の課題やコミュニケーションロボットへ期待することなど、本稿をご覧の皆様からさまざまなご意見を頂戴し、今後の取り組みへ活かしていきたいと考えております。

以下のアンケートフォームから忌憚のないご意見をお聞かせいただけますと幸いです。

こちらもあわせてご覧ください

当社のコミュニケーションロボットのソフトウェア開発と普及に向けた取り組み

介護現場での活用をめざす開発プロジェクトの内容を中心に、当社の取り組みを紹介しております。

【2020/4/30追記】

コミュニケーションロボットによる教育支援~実証実験報告(2019年度)~

本稿で取り上げている実証実験の結果を紹介しております。



*1 「Hitomean(ヒトミン)」は、日本国において登録された三菱総研DCS株式会社の商標です。

*2 Small Talkとは、小学校高学年の外国語教育にて行われる活動です。2時間に1回程度、あるテーマのもとで、指導者のまとまった話を聞いたり、ペアで自分の考えや気持ちを伝え合ったりします。学んだ表現を繰り返し使用してその定着を図ることと、対話を続けるための基本的な表現の定着を図ることが目的です。(参考:『小学校外国語活動・外国語研修ガイドブック(平成29年7月文部科学省作成・Webページ掲載)』)

*3 当開発は、ソフトバンクロボティクスの NAO を活用し、当社が独自に実施しています。

*4 UX(ユーザエクスペリエンス)とは、サービスを利用することで得られる一連の体験をさします。

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