<導入事例>
蓄積された知見と開発力で
安定感のある心強いビジネスパートナーへ
~アンチマネーロンダリングシステムの開発及び運用を支援~
三菱UFJインフォメーションテクノロジー株式会社 様
- 金融向けサービス
- 金融業
- テーマ
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アンチマネーロンダリング(以下、AML)システム開発支援
- 期間
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2010年~ (10年以上)
- 概要
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AMLシステム開発当初より、開発支援メンバーとして参画。
蓄積した業務知識や先進技術の活用により、システム開発・運用を継続支援。
高水準で求められる業務・セキュリティ要件に迅速かつ的確に対応。
- POINT 01
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手口が巧妙化するマネーロンダリング、テロ資金供与等の金融犯罪対策に向けたタイムリーなシステム開発・支援
- POINT 02
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金融犯罪対策に対する安定的かつ効率的なシステム開発の実現
- POINT 03
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業務への知見と技術への積極的な取り組みを活かしたシステム開発・運用のご支援
AML(国内・海外)の業務について(AMLとは)
坂本様:
現在マネーロンダリング及びテロ資金供与対策はすべての金融機関の必須業務であり、国際的な水準を順守しながら対策の強化を図っています。特に三菱UFJ銀行は、日本を代表するメガバンクとして「グローバルに統一された金融犯罪対策プログラムの構築」に積極的に取り組んでいます。各国の規制当局やFATF(※注1)勧告によるガイドラインなど、国際社会での枠組みに基づき、対応方針の整理を行いながらAMLシステム(金融犯罪対策に関連するシステム)の開発・運用を実施しています。
AMLシステムの主な役割として「疑わしい取引」の検知・防止があり、以下の3つの機能に大別されます。
① トランザクションフィルタリング(送金取引発生時に疑わしい取引を検知し、リスクを低減させる機能)
② Know Your Customer(本人確認、及び銀行が保有するお客様情報をもとにリスクを評価する機能)
③ トランザクションモニタリング(疑わしい取引の分類・分析、及び規制当局を含む関係者へ報告する機能)
私が所属するAML業務第二部では、三菱総研DCSとともに日本国内の銀行業務において上記3つの機能に関するシステムの開発と保守・運用を担当しています。
平岩様:
私が所属するAML業務第三部は、欧州・米州・アジア・オセアニアなど20拠点の地域を対象に、上記のシステム開発と保守・運用を担当しています。
- 注1:FATF(Financial Action Task Force)は、マネーロンダリングやテロリストへの資金供給を防ぐ対策の基準作成や国際協調を推進する政府間機関
国内・海外のシステム特性とシステム開発で苦労したポイント
坂本様:
AMLシステムの仕組み自体は、国内外で大きく変わるものではありません。ただ三菱UFJ銀行はメガバンクであり、国内は非常に多くの顧客数・取引量が存在し、大量に発生するトランザクションの高速処理と安定稼働が必須となります。
その実現のため、恒常的にシステムを改善・改修することが求められており、三菱総研DCSとともにこの難題に取り組んでいます。
平岩様:
海外の場合、国内に比べれば取引量はそれほど多くはありません。海外における難しさは、全世界20拠点それぞれの国・地域のルールに準拠したシステムを構築することです。課題発生に対し、三菱総研DCSとタッグを組んで状況確認と対応に取り組み、その知見を積み重ね次回への迅速な対応へとつなげています。
長年培った知見の発揮と新技術への積極的な姿勢
坂本様:
2010年にAMLシステムのプロジェクトがスタートした当初から、三菱総研DCSと一緒にシステム開発・運用・保守を行っています。最近の案件では、他の金融機関を通じた中継送金における「モニタリングシステムの強化」、「モニタリングにより検知した疑わしい取引を管理するアプリケーション」の開発が主なテーマでした。
この案件においても三菱総研DCSは我々MUITと協働で、国内AMLの開発経験で培った業務知識や開発ノウハウを発揮し、決められたプロジェクト期間内で非常に品質の高いシステムを構築することができました。
氷見様:
「疑わしい取引の管理アプリケーション」を改善するにあたり、高速データ処理に加え分析の仕組みを高い生産性で構築するために、新たにデータ分析ツールを導入しました。MUITと協働で開発を進める体制の中で、三菱総研DCSは主体的かつ積極的にツールを検証・試行し、導入を円滑に進めてくれたと感じています。
迅速で安定感のある対応と課題解決へのひたむきな姿勢
平岩様:
2020年に海外拠点でシステム利用者を大幅増員した案件では、パッケージベンダーでも初動の判断がなかなかできないような課題が発生しました。その際、三菱総研DCSが丹念にログ分析を実施し解決法を提示してくれ、本当に助けられました。
このような点からも三菱総研DCSは、地道かつひたむきに仕事に取り組む姿勢があると感じます。
廣瀨様:
私は、海外のトランザクションモニタリングシステムを担当しています。マネーロンダリングリスクの変化、各国当局の要請や監査に対し、AMLシステムの開発・運用支援はタイムリーな対応が求められることが多くあります。そのため、短納期での依頼をすることもありますが、三菱総研DCSには迅速かつ的確に対応いただいており、心強いパートナーであると感じています。
「心強いパートナー」であり続けるために、三菱総研DCSへ期待すること
坂本様:
AMLシステムはリスクの変化に迅速に対応し、継続的に金融犯罪抑止に有効性を発揮する必要があります。
そのため、新技術やパッケージ、ツールなどの採用を含め、コストパフォーマンスと開発スピードを意識した提案を期待しています。
氷見様:
三菱総研DCSは、システム部門だけでなく業務部門でも活躍されています。システム部門と業務部門の両面での連携体制が、より難しい課題もユーザー目線で早く対応できる成果につながっているように思えます。案件の中での役割にこだわらず、プロジェクト全体の連携・コミュニケーション強化に貢献いただけることを期待します。
平岩様:
急なトラブル対応についても、三菱総研DCSは率先してスピーディーに対応いただけていると感じます。
今後はAIなどの新技術を活用した開発案件も出てきます。そういった新技術も柔軟に採用しながら、これからもユーザーファーストの思いを共有してAMLの領域においてもMUFGに貢献していきましょう!
廣瀨様:
三菱総研DCSは、長年培った銀行全般の業務知識やシステム開発の経験から、さまざまな提案や解決策を提示してくれるのでとても心強い存在です。AMLシステムの重要性は近年ますます高まっており、三菱UFJ銀行がお客様からの信頼を得続けるために今後もシステム開発・運用の全面で力を貸していただきたいです。
2021年10月取材
所属・肩書は取材当時のものです
企業プロフィール
三菱UFJインフォメーションテクノロジー株式会社 様
三菱UFJインフォメーションテクノロジーは三菱UFJ銀行をはじめとする三菱UFJフィナンシャル・グループ各社のIT戦略を支える「金融×IT」のプロフェッショナル集団です。
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