2019.11.21

Oracle DatabaseからEDB Postgresへの移行!そのプロセスと勘所(前編)

  • システム開発

『Oracle Database から EDB Postgresへの移行!そのプロセスと勘所』をテーマとし、Oracle DatabaseからEDB Postgresに移行した案件の事例をご紹介します。前編では案件概要、再構築の要件と製品選定、中編・後編では移行のプロセス、移行の勘所についてまとめています。

案件概要

今回ご紹介する案件はオンプレミスで構築されていたお客様の業務システムが、ハードウェアのEOSを迎えるにあたり、弊社のクラウドサービスであるFINEQloudに再構築を行ったものです。

本案件では、データベースをOracle Database 11gからEDB Postgres9.6に移行しました。開発期間は、全体で6ヶ月間、その内データベース関連の開発を3ヶ月で実施しました。体制は、アプリケーションの開発要員を6名、データベース関連の開発者を1名で遂行しました。
プログラム規模は、オンライン画面が125画面ありました。バッチ処理にはストアドプログラムを利用しており、それぞれプロシージャが4本で3,300ステップ、ファンクションが8本で合計900ステップでした。

再構築におけるチャレンジ

今回は、オンプレミス環境で稼働中のシステムをEOSにより更改することが目的でした。
お客様からは稼働中のシステムが持つ機能の担保や、機器およびソフトウェアに掛かるコストを抑えたいというご要望がありました。
これらのご要望を受け、弊社で検討した結果、以下のことからEDB Postgresを採用しました。

  • 機器に掛かる費用を削減するため、クラウドサービスを利用する。
  • クラウド環境では、Oracle Databaseのライセンス料が高価となるため、仮想サーバの割当CPUコアライセンスにより提供されるEDB Postgresを利用する。
  • 案件参画予定の開発メンバーは、Oracle Databaseの開発経験者が多く、そのスキルの活用および既存のプログラムソースを活かすことで、余計な学習コストを抑制、開発生産性・品質を維持する。
  • データベース製品に知見を持つベンダーが、製品サポートを行っている。

EDB Postgresを採用することで、お客様のご要望を実現することができたのはもちろんですが、弊社としてもメリットを得ることができました。

<実現できたお客様のご要望>

  • コスト抑制
    ・機器およびライセンスに掛かるコスト
    ・アプリケーションのリライトに掛かるコスト
  • 安心・安全な移行、リリース後の安定稼働
    ・(高い互換性により)従前の機能を充足
    ・エンタープライズDBに求められるテクニカルサポートの充実

<弊社のメリット>

  • 技術者活用
    ・ほぼ追加教育を実施することなく、Oracle Databaseの技術者の活躍の場が広がる

システム構成

今回、移行の対象となるシステムはインターネットに公開されており、利用契約を行った企業様向けに提供されています。システムの構成は、一般的な3層構成となっており、再構築前はそれぞれが物理サーバで稼働していました。
また、外部システムとのファイル連携を行っています。

システム構成(移行前)

移行後は、先述のとおり弊社のクラウドサービスであるFINEQloudに構築し、データベース製品をEDB Postgresに変更しました。

システム構成(移行後)

Oracle DatabaseからEDB Postgresに移行するにあたり、どのような対応を行ったかについては、中編・後編でご紹介します。


本稿は、2019年7月23日開催「アシストフォーラム2019」での講演内容をTECH REPORT用に編集したものです。

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